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NARUTO歌舞伎の岸本先生イラストについて 2018/06/12

ツイッターやサイトで誰もが見れる場所に書いてしまうと、

不快に思う人が多いかなと自意識過剰なんですが思ったので

防衛策としてこっちに書きます。

今回のイラスト、一枚のイラストとしてはとても格好良いし

さすが岸本先生だなあとNARUTO抜きで好きなのですが、

サスケの描かれ方について少し自分の中のサスケの解釈とずれていたので

少しもやりとはしていました。

色白であることと唇がほんのり紅いことで、女性性を思わせるからでした。

サスケが美男子(イケメン)であることは作中でも散々言われていて、

NARUTOの699話(青年期)まで話が進むにつれて

女性よりのイケメンだというのは徐々に言われていたので…

でもきちんと男性であるルックスで、動きも大きく、

何より性格が芯から男性なので、

ルックス的にも私自身男らしく描いていた面もあります。

ただそれは後にツイートで知ったある演目の役所から

白粉と紅を塗った男役だから、という理由で、なるほど!と納得しました。

ただ、私の勝手な解釈で大きく違和感を覚えたのが、

サスケの足の置き方でした。

サスケはこのような姿勢の良いスッとしたきれいな立ち方をしたことは

作中ではほぼないかと思います

(扉絵などで忍者的な構えとしてはあったと思います)。

それはそれで、演目の役所としてそうなのだなと理解することも

可能だったのですが、岸本先生の「僕のサスケの解釈と全く同じ」と言われていて、

大きく戸惑ってしまいました。

イラストとしてナルトと対比させる上でこのポーズを取らせる、

といったことだったら受け入れられていたのですが、

サスケの荒っぽい我流とも取れる男らしい構えが好きだったので、

きれいな構えがサスケっぽい、というのに

勝手に傷ついたのかもしれないです。

宣伝目的なのかなとも思ったのですが、そうかあ…と

ちょっと落胆していました。

勝手な解釈で勝手に落胆したんですけども。

まあここまではギャグの解釈違いなんですが、私が今回愕然としたのが、

参考にしたのではと言われる演目についてです。

ツイートが色々と出回っていてそれを参考に見させていただいたのですが、

私が見た内容は下記のリンク先ページです。

https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/027022c5edc3e4dec7c2add97dd64683

http://www.kabuki-bito.jp/special/lixil/33/no3.html

https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/027022c5edc3e4dec7c2add97dd64683

https://yukarino.jp/articles/4837151

http://tsuyama-castle-legend.com/m/htm/nagoya.html

今の岸本先生が扱うNARUTOというものについて、

私が最もショックを受けたのが今回のこのイラストの背景でした。

既に完結しているNARUTOという作品自体は私が愛してやまない

最高の作品であることは昔も今も全く変わりありません。

ただ、今回の歌舞伎のイラストの背景を知って、

かなりショックを受けました。

ひとつは、ナルトとサスケが担当しているであろう役所の争いの種が

花魁であり、サクラを彷彿とさせる見方ができること。

もうひとつは、サスケの役所の元ネタである人物が男色家に好まれていたこと

(これは時代背景を鑑みると自然なことなので仕方ないのですが)。

私はナルト達は少年のヒーローであり、色事や同性愛については

関わりのない物語のキャラクターとして認識していたので、

花魁という性を売り買いする象徴

(花魁が博識であることや性だけではないとの知識はある前提です)

同性愛という割合的にスタンダードではないもの…といいますか、

一言で言ってしまうとBL要素を女性達に醸し出す要素、

これらを敢えて今回背景にした演目をイラストに取り入れた、

そのことにとてもショックを、勝手に受けてしまいました。

歌舞伎というものが作られた時代背景もありますので、

花魁や同性愛などを抜いた背景しか持たない演目を挙げろという

その方が困難なのかもしれません、知識不足で申し訳ないです。

これらのことが、私はなんだか、

同人の材料を与えてやったから好きに

妄想して盛り上がって歌舞伎を観に来てね、という

パフォーマンスの色を帯びていると感じました。

勿論そういった宣伝が仮に意図されていたとすると

宣伝のための施策として良いものだと思いますし、

実際客足を増やすためにこういったことは

大変重要だと思います。

ただ、歌舞伎という、対象ユーザーがおそらく子供から

大人に切り替わったことで、

こういったパフォーマンスになってしまったことに

すごく心が折れそうになりました。

私にとってNARUTOはあのコミックスの中のNARUTOであって、

大人のための色事の妄想や同性愛の妄想を醸し出すような

そういったものであって欲しくないと、公式の、

岸本先生が描くものについてはせめてそうあって欲しいと

ファンとして大変なわがままを持っていたのだと思います。

岸本先生がこの演目をどの程度ご存知で、どの程度遊んでもらおうかと

その範疇は現時点ではわからないのですが、

ともかくも、なんだかショックで、

こんな私が二次創作や、、本を今後出していいのか、、?

と、ちょっと思ったりしています。

今後出される情報を見ながら、実際の歌舞伎を観ながら(すごく楽しみです)

そして岸本先生が扱われるNARUTOへの姿勢が

もしも私の勝手な理想を外れた時に、私はどうするべきか、

ゆっくり考えて行こうと思います。

とりあえずは今描いてるものを書き上げます!