アニボルのサスケと原作のサスケの父性について

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父性というのは、アニメのBORUTOではサスケからサラダへの労りや相談に乗ろうとする仕草がかなり多いと感じる一方で、NARUTO外伝でのサスケが積極的で優しさの強い父性を抑えていたこと、また原作漫画のBORUTOでも家にいないとかサラダがナルトが父親だったらという話が顕著だと思う。一番わかりやすいのが、「微笑み」がアニボルだと多いというか、アニボルのような目尻を下げて口角を上げるような「微笑み」が漫画にはない。

原作や漫画が好きというか、岸本先生の描くサスケにこだわるのが性分なので、家族むつまじくいて欲しいという願望はあるけれど、サスケの不器用さというか忍びとしての真面目さ(単純にそういったことに慣れてない気もする)が不完全な人間としていいよなと思う。ただ、家にいない、おそらく家事してないなど、サクラに任せきりな様子は現代において割とありえないのに加えて、娘との接触も少ないとなれば、サスケは父として夫として機能していないのでは? とも思うのも事実なので、その辺りをアニメでフォローしているのは現実的かもしれない。サスケは振り切りすぎるきらいがある(そこがよくはある)。

ただそういう忍びとしてしか生きられないサスケは、これまで少年、青年と時代を追って見てきた側としては、やっぱりサスケだなあとも思ってしまうので、そんなサスケもダメな親父だけど好きだなと思うんであった。